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Mari's法律事務所(弁護士Mariのブログ)

弁護士芝田麻里の日々をつづります。感じたことなどいろいろ。法律に関する情報も発信していければと思います。

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まず聴くこと(少年事件)

日弁連の少年法に関する研修に出席してまいりました~!

いろいろ発見があったのですが、ナルホド!と思った点をひとつ。


非行・犯罪を行ってしまった少年の反省が深まらない場合、
たとえば、自分の理屈ばかりを並べて他人のせいにしてしまう少年がいた場合。


そんな場合、十分にその少年の持っている不満、怒り、痛み、心の傷を
弁護士が聞いてあげてほしい、とのこと。


人は自分の傷が癒えないと、
他者の傷に目を向けることができないのだそうです。

怒り、不満、痛みがあると人は変われないのだそうです。


怒りも悲しみも寄り添う人がいて初めて昇華されるのに、
そのような存在を持ってこなかった少年が多いのだそうです。


反省を促す前に、少年の話をじっくりと聞き、
共感を示すだけで変わっていける少年もいるそうです。


修習生の頃、少年院を訪問したときのことが思い出されます。


少年院を訪問する前は、少年と科ごとに分かれて修習生が一人ずつ

その科の少年たちと同じように日課を行うと聞いて

非行を犯した少年たちに囲まれて過ごすことに不安を覚えたものでした。


でも、実際に訪れた少年院の少年たちは

本当に、涙が出そうになるくらいいい子達で、

なんでこんなにいい子達が非行を犯してしまったのか、

つくづくと考えさせられました。


また、彼らの話を聴き、

彼らがいかに少年院で変われたのかも聴き、

少年の可塑性(可変性に富むこと)も実感しました。


なぜ少年院でそれほどまでに変われたのかということは、

教官の方々の努力がまずあったのだとは思うのですが、

具体的に変わるきっかけはなんだったのかということは、

ずっと気になっていたことでした。


今日の研修を受講して、彼らの怒り、悲しみ、不満、痛みに

まず少年院の教官が寄り添ってくれたんだな…、と

一つの解答を得た気がしています。


もちろんそれだけではない努力や工夫がたくさんあるのだと

思うのですが。



ただ、少年院で少年たちが書いた詩などを読んで、

自分の傷にばかり目が行って、被害者の傷に目が向けられていない

と感じたものもありました。



そのときは、このような詩を書いた少年は「反省してるのかな?」

と単純に疑問に思いましたが、

でもきっとそれは、反省と更生の第一歩として、

自分の傷に向き合っているところなのだな…

と今は思います。



まだ少年事件を担当したことはないのですが、

まず聞くこと、それも心を傾けて聞くこと、肝に銘じようと思います。


弁護士の仕事はいつだって「まず聞くこと」からなのですが。


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プロフィール

Mari

Author:Mari
弁護士 芝田麻里
株式会社 事業承継・M&A支援センター 代表取締役
一般社団法人 事業承継研究会 代表理事
事務所所在地 東京都中央区銀座5-10-6
事務所HPへはリンクからドウゾ!

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